[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
summer days -2-
1週間後、ランスロット一家3人と
パーシヴァル伯爵アーサーと娘・ファリアはランスロット家のニースの別荘にいた。
海に面したランスロット家の別荘の玄関先で風景を見て呟くアーサー。
「初めて来させて貰ったが…いい所じゃないか。
景色もいいし、海も近い。」
「だろう?
明日は海に行こうな。」
傍らに立つ笑顔の息子の頭を撫でる。
「うん。」
少女は久しぶりに見る地中海に見とれていた。
メイドに連れられ部屋に案内される。
運ばれた荷物から白いワンピースを出し、着替えた。
窓の外は夕陽できらめく美しい地中海。
バルコニーに出ると風が心地いい。
「わぁ…キレイ…」
黒髪が海風になびく。
2コ隣のバルコニーに少年リチャードが出てきた。
夕陽の中、バルコニーに佇む少女の姿にしばし見とれる。
「あ…」
(なんか…人魚姫みたい… )
不意に視線を感じた少女が振り向くと少年を目が合う。
「あら… リチャードの部屋、そこなの?」
「…うん。」
少し照れ臭くて口少なくなっていた。
部屋の中から彼女を呼ぶ父の声。
「あ。お父様だわ。また後でね、リチャード。」
「う、うん。」
「ファリア、着替え終わったようだね。
さぁ、夕飯の時間だ。」
「はい。」
父に連れられ食堂へと向かう。
少年のところにはメイドが迎えに来た。
to -3-
__________________________________________________
(2005/6/16)
(2015/04/29 加筆改稿)
Back To -1-
To Bismark Novel
To Novel Top