#1 sweet&lovely
進児君から告白された日のここを私は絶対忘れない。
照れ臭そうにひと言。
「好きだよ。」
二人で見た夕日が眩しくて…
進児君が眩しくて…
でもやっと私の思いに気付いて、振り向いてくれたのだと思うと
天にも昇る気持ち…
平和が訪れたと思っていたのに、
再びデスキュラが侵略を開始した。
やっとお父様が帰ってきて、
進児君と二人、平和に暮らすはずだったのに……
お父様の指示の元、
再結成されたビスマルクチーム。
ビルもリチャードも元気そうで何より。
なんとビルはジョーン先生と婚約したらしいわ。
少しうらやましい…
私なんて進児君とキスしかしてないのに…
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「ねぇ、進児君。」
「ん?何?」
ビスマルクマシーンのダイニングで進児君と二人きりになったとき、
私は話を切り出す。
「何だよ、マリアン。」
「あのね… 何で私のこと、好きになってくれたの?」
「はぁ?突然、何を言い出すんだよ。」
驚く進児君を前に私は問いかける。
「ねぇ、答えて!」
「どうしても聞きたいのか?」
「うん!」
「じゃ、言わない。」
「何で〜?」
「言ったら怒るよ。」
本気で聞きたい私は引かない。
「そんな事ない。」
私は本気でそう思う。
どんな答えが返ってきても…
「じゃ、言うけどさ…」
思わず進児君に詰め寄る。
「うん。」
「ガニメデ星で再会した最初のころはさ、妹みたいに思ってたんだ。
お互い、子供の頃から知ってるからさ。」
「ふ〜ん…そうだったんだ。」
「でも、ルヴェール博士がデスキュラに誘拐されて…
不安になったマリアンを見てたら…
俺が守ってやらなきゃって思ったんだ。」
「…進児君。」
その言葉に嬉しくなる。
涙が溢れる。
「だからさ… その…」
照れる進児君は私から視線を外す。
「大切にしたいと思ってるんだ、マリアンのこと。」
「…うん。」
「だからさ、焦らないで ゆっくり ふたりで 歩いていこう…な。」
思わず私は進児君の胸に飛び込む。
彼の体温を、鼓動を感じる。
何も言わずに抱きしめてくれる。
「ごめんね。進児君。 …そしてありがとう。」
私はそっと彼の頬にキスした。
ふたりのペースで幸せになろうねv
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あとがき(2004/1218)
初めて進児×マリアンを書いてみました〜♪
さわやかなスイートラブを目指したいのですが…
書いてるこっちがやっぱり照れ臭い…
ちなみに書いてる中はセリフに声がついてました。
可愛いマリアンと純情BOY進児君といったところ??
#2/#3
Bismark Novel