#1    sweet&lovely

進児君から告白された日のここを私は絶対忘れない。


照れ臭そうにひと言。



「好きだよ。」




二人で見た夕日が眩しくて…

進児君が眩しくて…

でもやっと私の思いに気付いて、振り向いてくれたのだと思うと

天にも昇る気持ち…










平和が訪れたと思っていたのに、
再びデスキュラが侵略を開始した。

やっとお父様が帰ってきて、
進児君と二人、平和に暮らすはずだったのに……




お父様の指示の元、
再結成されたビスマルクチーム。

ビルもリチャードも元気そうで何より。

なんとビルはジョーン先生と婚約したらしいわ。
少しうらやましい…

私なんて進児君とキスしかしてないのに…







**************



「ねぇ、進児君。」


「ん?何?」


ビスマルクマシーンのダイニングで進児君と二人きりになったとき、
私は話を切り出す。




「何だよ、マリアン。」

「あのね…     何で私のこと、好きになってくれたの?」

「はぁ?突然、何を言い出すんだよ。」

驚く進児君を前に私は問いかける。

「ねぇ、答えて!」

「どうしても聞きたいのか?」

「うん!」

「じゃ、言わない。」

「何で〜?」

「言ったら怒るよ。」

本気で聞きたい私は引かない。

「そんな事ない。」


私は本気でそう思う。
どんな答えが返ってきても…



「じゃ、言うけどさ…」

思わず進児君に詰め寄る。

「うん。」

「ガニメデ星で再会した最初のころはさ、妹みたいに思ってたんだ。
お互い、子供の頃から知ってるからさ。」

「ふ〜ん…そうだったんだ。」

「でも、ルヴェール博士がデスキュラに誘拐されて…
不安になったマリアンを見てたら…
俺が守ってやらなきゃって思ったんだ。」

「…進児君。」

その言葉に嬉しくなる。
涙が溢れる。


「だからさ…  その…」


照れる進児君は私から視線を外す。

「大切にしたいと思ってるんだ、マリアンのこと。」

「…うん。」

「だからさ、焦らないで ゆっくり ふたりで 歩いていこう…な。」


思わず私は進児君の胸に飛び込む。
彼の体温を、鼓動を感じる。

何も言わずに抱きしめてくれる。



「ごめんね。進児君。  …そしてありがとう。」

私はそっと彼の頬にキスした。



ふたりのペースで幸せになろうねv




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あとがき(2004/1218)

初めて進児×マリアンを書いてみました〜♪

さわやかなスイートラブを目指したいのですが…
書いてるこっちがやっぱり照れ臭い…

ちなみに書いてる中はセリフに声がついてました。

可愛いマリアンと純情BOY進児君といったところ??





#2/#3

Bismark Novel