2.晴天



こんな晴れた日は校舎の中での授業がつまらない。


学院の優秀生だけれど、たまには羽を伸ばしたく思える。


お昼休みの芝生の上で空を見ているとファがやってきた。


「一人のほうがイイ?」

わざわざ尋ねてくるのが彼女らしい。


「いいわよ。」


笑顔で答えると彼女もにっこりと笑って腰を降ろす。




黙ったまま二人で空を見上げている。




でもそれが不自然じゃない。





穏やかな春の日差しの中で制服の私たちは柔らかな風に包まれていた…



いつまでもこのままで…

少女のままでいたいな…








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10rosa

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