01:中には不仲なコンビもある






ビスマルクマシンのコクピットで騒ぎが起きていた。

リチャードに突っかかっているのはビル。

上背では負けるものの、彼の胸ぐらをつかむ。

「んだと!? てめぇは何様のつもりだ!?」

「何様でもない。そもそも、ビル、冷静に考えてみろ!!」

「お前のその口のきき方がいちいちうっといんだよっ!!」

「は!?」

「上から目線に腹が立ってるつーのがわかんねーのか?!
お貴族様はよ〜…」

さすがのリチャードも怒るだろうと思い、進児が仲裁に入る。

「おい、ビル、その辺にしておけよ。」

「は!? 進児。お前は俺を信じてくれてると思ったのによー。」

「信じてるさ、ビル。もちろん、リチャードもだ。」

落ち着いた口調の進児に諭された様になったビル。

やっとリチャードの胸ぐらから手が離れた。



「に、しても…なんでねーんだよ…俺の…」

「確かに昨夜、リビングを最後に出たのは僕だしな。」


男子3人は、はぁと溜め息。

そこに紅一点のマリアン。

「どうしたの?? みんな、神妙な顔しちゃって。」

「マリアン…」

コクピットに現れたマリアンに声をかける。

「冷蔵庫にあった、プリンが無くなってるんだよ、しかも全員分の4個とも。
ビルが夜中に食ったんじゃないか、リチャードじゃないのかってもめてたトコ。」

進児の言葉を聞いて、ぽんと手を鳴らしたマリアン。

「あぁ、それならごめんなさい。犯人は私。」

「「「はぁ!?」」」

「夜中におなか空いちゃって…4つともペロッと食べちゃったの。」

「マリアン…太るよ…」

リチャードがボソリと告げる。

「解ってるんだけど…つい…。
進児君、ビル、リチャード、ごめんね。
新しいの買って入れておくから、許して。」

にっこり笑ってコクピットを出ていったマリアンはさらにマシンも降りて、買い物に行く。



「リチャード、疑って悪かったな。」

素直に彼に謝るビル。

「ま、マリアンが犯人じゃ、しょうがねーよ。」

進児の言葉に二人はうなずく。

「それにしてもマリアン…あの調子で食べていくとマジで太るな…(汗)」

リチャードのつぶやきに同意するビルがいた。

「確かに…」



仲が良いのか悪いのかわからないビルとリチャードがいた。












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(2015/06/21)

*あとがき*
さて、ひさびさのお題に挑戦。
今回はビスマルクチームッす!!

頑張ります!!



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