Cherish     -6-






リチャードは大切なことを思い出した。
この星…デロスに彼女にとって叔父にあたるその人がいることを。

そして二人を引き合わせる。
アラン=パーシヴァル博士は姪のファリアとの再会に驚きを隠せないでいた。
一族全員、彼女は死んだものだと思っていた。
3年前に遺体のない葬儀も。


死んだと思われていた姪がこんなに美しく成長して自分の前に現れた事に。
確かに乙女の母の若い頃に面差しが似ていた。




半日ほどして連邦軍がよこした艦が到着。
その艦に3博士と地球人の遺体を収容することになる。
ファリア=パーシヴァルのことは報告されてなかったため、すぐには乗船許可が下りなかったが
血縁者である叔父のアラン=パーシヴァル博士と許婚だったリチャードの言葉で
彼女に乗船許可が下りることとなった。
しばしの別れになる二人には辛いこと。


リチャードにとって彼女を見つけ出せたことは大きな喜びであった。




パーシヴァル博士達とファリアは一時的にガニメデ星連邦軍の管理下に置かれる事に。

新たな異星人と遭遇したということはセンセーショナルすぎる事件だから。
世間に多大な影響を与えるには十分すぎる。

それらのことから関りのある3博士と乙女はトップシークレットとされる。




−3日後

ビスマルクチームにガニメデ星に戻る指令が。
その指令にリチャードは嬉しさを隠していた。


「おーい、リチャード。」

ライトコンソールのシートからビルが呼ぶ。

「何だ?」

間の進児もリチャードを見る。

「お前さ、ガニメデに戻るの嬉しいんだろ〜??」

悪戯っぽい瞳でリチャードを見る3人。

「なっ!」

隠していたはずなのにリチャードはその言葉で顔を赤くする。

「あ〜、やっぱり♪」

進児までからかう。

「まぁーったく。この幸せモンが!」

進児とビルが笑っている。
後ろでマリアンまでもがくすくす笑っている。

「しかし…リチャードに婚約者ね〜。」

ビルが半ばうらやましそうに呟く。

「そうそう♪」

マリアンも同意する。
何も言い返せないリチャードであった。




そんなビスマルクマシンが間もなくガニメデ星の連邦軍基地に到着しようとしていた。








FIN


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(2005/1/2)
あとがき
一気に1日で書いちゃいました〜♪
つ〜か昔の原稿で20P以上あったんですが…
改稿しながら描いてると楽しいけど…

実はこのお話、まだ続きがあるんだけど取り留めないので削除。
というか止めました。
書き出すとキリがない!何処まで書くねんって感じだし。


(2015/03/27 加筆改稿)


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