Little kiss




―――2074年 1月30日

ランスロット公爵家のロンドンの邸ではパーティが開かれていた。
この日、嫡男のリチャードが8歳の誕生日を迎えた。


両親はもちろん、祖父母、親族、そして友人たちに囲まれて幸せな時間を過ごしている。


「リチャード、誕生日おめでとう!」

親友・エリックもプレゼントを笑顔で渡す。

「ありがとう、エリック。」

プライマリースクールの友人たちは100%男子。
なので、女の子は親族を除けば、幼馴染のファリアだけ。



ファリアがプレゼントを渡す順番が回ってきた。

すでに彼の周りにはたくさんのプレゼントの箱の山――



少々気後れしながら、少女は綺麗にラッピングされたプレゼントを差し出す。

「リチャード、8歳 おめでとう。」

少し照れくさげに、でも嬉しさを隠せない少年が両手で受け取る。

「ありがとう・・・ファリア。」

はにかんでいる彼の頬にそっとキスする少女。

ふわりと彼女の黒髪が揺れた。


リチャードは一瞬で耳まで真っ赤に。

周りの大人たちもリチャードの親友たちも その光景を見てはやし立てる。


当人たちは頬を真っ赤にしている。

「よ!! リチャード!! この幸せもんが〜!!」

一番の親友エリックが突っ込んでくる。


彼はテレまくっていた。






この日、彼にとって一番素敵なプレゼントはファリアからもらった頬への優しいkiss――――




fin


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(2011/01/30)

一気に書いて、一気にUPです★
ほぼ一発描き・・・・



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