―――――地球へと無事帰還をはたしたものの、連邦本部のドッグに固定されたビスマルクマシンがあった。

4人の目の前で無残に解体されていくのを苦々しい思いで見つめていた。
いくら平和を願っていても………


その場にいたペリオスのほくそ笑む顔を見て、余計 悔しさが増す。


スタッフがメインエンジンの破壊が不可能だと告げると、ペリオスが自分の銃をもって破壊。
それを見てさらに怒りに震えるのを覚える4人がいた。。。。。。


そんな中、和平協定は締結する。





*****


不安な思いを抱えながら、4人はそれぞれの故郷へと。


ビルはジョーンとともにアメリカ・テキサスへと。



彼はジョーンと日々を過ごすうちにビルの両親の墓前でプロポーズ。



やさしく甘い時間が二人を包んでいく。。。。





*****


進児はマリアンとともにカーレース出場に燃えていた。
その心の中にはビスマルクマシンで戦っていた瞬間のことが思い出されていた。


信じられないという感情をはらんだままでの和平協定。




レースの最中、つい事故ってしまうが、命に別条もなく。
しかし、、、マリアンはやはり進児を失いたくないと願っていた。
進児もまた自分を想い、心配してくれるマリアンがいとしい存在へと。


穏やかな時間が二人を進展させていく―――――




******


リチャードが実家に戻ると両親は涙ながらに喜んだ。

「生きて帰る」と誓った息子を信じてはいたけれど、不安だった日々。

それは婚約者にとっても同じこと。




リチャードは父との剣のけいこや、両親との穏やかな時間をスコットランドの城で過ごした。
父は有給休暇を取ってまで。



******


二日に一度は隣の領地で暮らす婚約者に会いに行く。



ドナテルロで彼はローレン城へ。


「や。ごめん、遅くなって。」

「ううん、いいのよ。」

満面の笑顔で彼を迎える婚約者ファリア。
彼もその顔、その声を聞いて嬉しくなる。



ローレン城の一角にある庭園で花を愛でながらお茶を楽しむ二人がいた。

しかし、リチャードの脳裏には…あの戦いの日々の光景がフラッシュバックしている。


「どうしたの?」

声をかけられて我に帰ったリチャード。

「ん?あぁ。ごめん。なんでもないよ。」

「そう?なら、いいけど。」




自分の中にあるわけのわからないわだかまり。
隣に彼女がいて嬉しいはずなのに。

自分に微笑みを向けてくれるファリアを愛しく思う次元とは違うところで何かが
悲鳴を上げているように錯覚を覚えていた。


いままであまり見せない顔をする彼を怪訝に思って問いかける。

「どうしたの? ねぇ、何か悩みでもあるの??」

「え?」

「昔からあなたって一人で抱えて、ひとりで解決しようとする。…解決してる気でいる。
悪い癖よ。」

「……。」

思わず呼吸が止まってしまう。

「何なの?私に言えないこと? 
もしそうなら、親友のエリックとか、あなたのお父様に聞いていただいたら?」

彼女の提言に思わず苦笑する。

「ははっ…君に見抜かれてるとはね。」

「だって…長年の付き合いですもの。解るわよ。大抵の事なら。」

「そうか。なら、聞いてくれるか?」

「いいわ。私じゃ解決は無理かもしれないけど。」





リチャードは彼女にデスキュラからの休戦提言。そして和平協定。
その中であった、マシンの解体とペリオスの不敵な笑み――――



「そんなことがあったのね。
私もあなたを見てるとわかる気がするわ。
あれだけ冷酷に残酷に地球人を殺して、侵略を推し進めてきた異星人だもの。
私も全面的には信用できないわ。」

ファリアの意見を聞いて真剣なまなざしを見せるリチャード。

「そうか。僕と同じ意見か。」

「えぇ。」


いつもは甘いムードの二人なのにこの時だけはお互い神妙な面持ち。


「あなたはどう思っているの?
このまま、彼らが大人しくしてるとお思い?」

「いや。きっと何か良くないことが起こると感じてる。
君もしばらくは火星や火星周辺にピアノの仕事で行くな。いいね?」

「えぇ。そうするわ。地球のみ…ね。」

「あぁ。当たってほしくない予感だがね。」

「そうね。」




だがしかし、その予感は的中する。




*****


ルヴェール博士がパワーアップしたビスマルクマシンを秘密裏に用意していた。
博士までもが嫌な予感を抱いていたからだった。



4人は前以上に真摯な思いで戦いに臨む。


「これで最後にしたいと。」


ビスマルクチームはヘルペリデス破壊へと―――



真の平和はすぐそこまで来ている。
そのための試練が4人に襲いかかってきていた――――――――――






fin


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(2009/07/26)

ふわ〜。。。。めっちゃ久々に描いたっす!!!

46話のBパートが元ネタ?です。

後半が創作なんだとバレバレですわね☆


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