rapturous -2-





くちびるが離れるとファリアは涙目で彼を見上げる。

蒼の瞳は今まで見たことない程、艶めき煌めいていた。



そっと彼女の身に着けている物を奪い取っていく彼の手。

恥ずかしげに顔を背け、頬を真っ赤に染めている乙女の姿は
彼の男をますます刺激した。

まだ理性のカケラが残っているうちにと声を掛ける。

「…ファリア。怖いなら…しないよ。」

「怖くない…けど…恥ずかしい…」

最後の一枚を残して、彼もパジャマの上着を脱いでいく。
すでに身体は熱く火照っていた。

そっと覆いかぶさり、くちづける。

優しく舌を絡めとリ、彼女の口内を泳いでいく。

「ぅ…んッ… ふッ…ぁ…」

ファリアの吐息すら零さぬように…



ずっと触れてみたかった、やわらかなふくらみにそっと触れるとびくりと震える。

自分が16歳の時、初めて気づいた彼女の白い胸の谷間…
あの日より、少しふくらみが増している気がした。
己の願望に気づいた時、彼女はまだ15歳。
今、目の前の彼女が18歳なのだから当然といえば、当然。

優しく指を沈めるとしっとりと馴染むように形を変える。

「ぁ…ん… あぁ…」

中心が固くなっていくのを手のひらで感じた。
指先で摘むと、自分で自分の指を咬み声をこらえる乙女。

「…声、聞かせて。」

「え…?」

「君の可愛い声が聞きたい。」

「ぇ…あ…」

そっと手を取り、シーツに押さえつけた。

そのまま可愛い尖りにキスする。

「やん…」


吸い立てたり、舐めたり、転がしたりする度に、甘く切ない吐息が漏れるだけ。
ふと身を離し、顔を覗き込んで告げる。

「声、出してよ。」

「え…? ぁ…ッ!! やん…。」

「照れないで…」

「ん…でも…」

「いいから…」



ちゅうと可愛い濃いピンクになった尖りを少し強めに吸い立てると
鼻にかかった甘い声が漏れる。

「はッ…ぁあん…!!」


 (想像以上に…可愛いな…
  ずっとこうしたいって思ってたな…3年間 )


すっかり紅潮した頬の彼女はただうっとりとした目で彼を見つめる。

少し乱れた呼吸を整えようと薄く開いたくちびるがはぁはぁと喘いでいた。


 (ファリアって…やっぱり処女なんだ… 
  こんなだけで、こんなに乱れて… 可愛すぎ… )



彼女の敏感なトコロを探ろうと白い肌の上を指先とくちびるが這い回る。
どこに触れても甘い悲鳴が上がった。

 (敏感すぎるよ… )


最後の一枚に指を這わせると、しっとりと熱く熱を帯びて、
クロッチ部分が張り付いて一段濃い色になっている。

「きゃ…」

「外すよ…」


恥ずかしくてどうしようもなかったけど、
身体の奥に生まれ出した熱い疼きを何とかしたくて…うなずいていた。

初めて彼の目に晒された時、全身が火照る。

彼の目に映るのは…まだひっそりとしたたたずまいの彼女の"女"。
うっすらとした黒い草むらは溢れ出した蜜で濡れて光っていた。
今まで見たことのないほど、可憐な"女"…


 (あ。 なんて…奇麗なんだ… )

そっと指先でスリットを撫で上げるとするりと滑り込んでいく。

「やぁあ…ん、あぁ…ッ!」

ちゅくッ…と音が立った。

「あ…あぁ…ッ!!」

彼が指を動かす度に立つ水音と彼女のくちびるから漏れる甘く熱い喘ぎ。


「くッ…あぁ…ん…やぁ…」

くくッと指を押し進めるとびくりと跳ね上がる華奢な身体。


 (狭いな… やっぱり、今日は無理だな。)


しかし己の男性は痛いほど昂ぶり、
パジャマのズボンにテントを張っていた。

「ファリア… 痛いか?」

優しい声で問いかける。

「ううん…痛く…ないわ…」

「そうか…」

少しずつ押し広げるように動かしてみる。


「あぁ… ん、 やッ…そこ…変になる…」

不意に花芽に触れていた。
一気にさらさらとした蜜が溢れ出す。


「やぁッ!! …ダメぇッ…」

激しく抽送を繰り返すと身悶える身体。


「やッ!! 怖い…何か…来る…」

朦朧とした意識の中で彼女は呟いていた。

目の前の彼女の痴態が彼の男を目覚めさせる。

彼の指で導かれた初めての絶頂。
きゅうと切なげに指を締め付ける。


「あああんッ!! やぁ、ああッ!!」


ブルブルと震えていたと思ったら、くったりとしていく。

やっと指が抜けるとはぁはぁと荒い息をして、白い胸が揺れていた。

 (あぁ…なんて…なんて可憐に乱れるんだ…君は…)


彼の理性も限界に来ていた。
呆然としたままの彼女の前で己の男性に自分で触れる。

「くッ!! ぁあ…ッ!!」

自分で触れただけで腰が熱く疼き、思わず切ない喘ぎ声が上がってしまう。


うっとりとしたままだった彼女が気づいて、彼に声を掛ける。

「…リチャード…?」

「ぅ…あ… ファリア…」

彼女の目の前で自らに刺激を与えている様を見せてしまっていることに
少々、恥ずかしさを感じながらも止められずにいた。

そんな彼に乙女は告げる。

「ね、来て…」

「だ、ダメだよ。 避妊の準備なんてしてない…
今日の僕は我慢できずに君の中に… ダメだ。」

身体は切なくて苦しいが、彼女を妊娠させることになるかもしれないと思うと
最後の理性を働かせる。

「いいの…」

「ダメだ…」

秀麗な眉を歪め、彼女に最後の言葉を告げた。

「私、薬を飲んでるから…いいの…」

「…え?」


興奮がふっと冷めそうになる、いやに真剣な顔をした彼女。

「経口避妊薬、飲んでるから…」

「いつ、から…?」

「こちらのお邸に来る少し前から…」

「…!?」


昂ぶった精神が少し冷めていく。

「私、いつあなたに求められても…いいって思ってたの、だから。」

「ホントに?」

「えぇ。」

彼女がそんな前から決心して、待っていたことに気づく。
自分にそこまでして捧げようとしてくれている彼女が愛おしい。

そっと優しく覆いかぶさる。


「ファリア…僕の…ものに…」

こくりと うなずく彼女は全身を薔薇色に染めていた。
自分でも初めて見るほど痛いほど固く張り詰めた男性をあてがう。


押し広げられていく可憐な花―


「う…く…」

「ぁ…ぁ…ッ!!」

先端が入り込んだだけなのに、その窮屈さと熱さにめまいがした。

 (う、あぁ… こんなの…初めてだよ…)


今まで味わったことのない快感に、くらくらとする。


彼女を見ると固く瞳を閉じ、痛みにこらえようとしているのが解った。
健気な、いじらしい その姿にちくんとした痛みが胸に生まれる。

「痛いなら…止めるよ。」

「いいの…。平気、だ か ら…」

しかしこのままではお互いキツイ。


「ファリア、僕を見て…」

「え?」

そっと瞳を開けて、見上げるとサファイアの瞳に映ったのは
"男"の色彩を放ったエメラルドの瞳。

ドクン…と胸が熱く高鳴る。
ときめきは子宮にも来た。

「く…ぁ、あまり、締め付けないでくれ…」

「…ご、ごめんなさい。」

そう言われてもどうすればいいのか解らない乙女。

彼は覆いかぶさり鼻先が触れるか触れないかの距離で話しかける。


「…ファリア、ごめんな。ずっと…」

「え?」

「君が婚約者だってことで、甘えてた。
いつか結婚するからって、告白もしないままだったんだ…」

「そんな…こと…」

彼は話かけながら、ゆっくりと身を沈めてゆく。


「幼い頃は、好きだって素直に言ってた。
一番近い女の子だったし… 
けど、初等部の高学年になっていくにつれ、照れ臭くなってた。
自分の想いに素直になれなかったんだ。

…フェンシング部の先輩に君を紹介してくれって頼まれて、
引き合わせたこと、憶えてる?」

「…えぇ。 あの背の高い、キャプラン先輩?」

「そう。君に紹介した時、少し驚いていたけど…嬉しそうだった。
だからさ、僕なんか眼中にないんだって…」

「…違う。 嬉しくなんかなかったわ。
あなたに久しぶりに逢えて嬉しかったの。
あの人を紹介されて… 困惑したわ。 
あなたが行ってしまってから、あの方、しつこかったし…
きっぱりと断った。
あれからアト、何人かが私に告白してきたわ。
けど、みんな断った。」


「そのことは…男子部でも噂になってた。
僕の…為だなんて思いもしなかったよ。
僕も告って君に振られるのが怖かった。
あの仲間に入りたくなかったんだ。

でも、今ははっきり言える。
君を愛してる。
もう…すべて僕の… ファリア…」

ぐっと腰を押し上げると声にならない悲鳴を上げる。

「はぁ…う… リ、チャード…ッ!!」

「もう…全て…僕の…モノだ。」

「リチャード…私…」

ぽろぽろと奇麗な雫が彼女の瞳から零れる。


「痛いか? 苦しいか?」

そっとくちびるで零れ落ちる雫を吸い取っていく。

「ううん、嬉しいの…私…」

「無理、してないか?」

「大丈夫…よ。」




 (それにしても…軋む様だ。 
  狭いけど… 熱くて、気持ちいい… 気持ちよさ過ぎる… )


「あぁ…ファリア…」


優しくしてあげたいのに身体が思考と裏腹に勝手に動く。

「きゃぁ…あぁッ!!」

激しい水音と肌がぶつかる音、
ファリアの甘い悲鳴とリチャードの切なげな呻く声が彼の寝室に響く。


「ぁあッ!! 壊れ…ちゃう…」

「ふッ あぁ…ファ…リアぁ…」


汗が額に浮かび、流れ落ちて 少々目に入るが構っていられない。
金の髪も額に張り付く。

自分の身体の下で白い背を仰け反らせ、嬌声を上げる華奢な身体。


「あああッ!! やぁ…!!」

身体を引いても沈めても、切なく締め付け離れられない。

「くッ!! …ああッ!! ファリアッ!! 愛、してるッ!!」


最奥を突き上げると、涙を撒き散らし、身体をわななかせ、
声なき悲鳴を上げて彼女は絶頂の嵐の中へ放り出されていた。

遠くなる意識の中、彼の激しく甘い声と
流れ込んでくる灼熱を感じていた―――



彼は全身が震え 襲い来る快楽の激しい旋風の中で
シーツの上で踊る黒髪と華奢な身体が視界に映っていた。




失神してしまった、彼女の上で呼吸を荒げ、力尽きるように倒れこむ。

「はぁああッ…」

今の体格差ではつぶしてしまうと思い、咄嗟に手を彼女の肩上に突く。


目元に残る涙の痕、汗で煌めき艶めいた白い肌、
貼りつく黒髪、全身を薔薇色に染めて横たわる姿を見て
愛しさが胸に込み上げる。

「あぁ…ファリア…」


まだ繋がったままだと気づき 引き抜くと
どろりとふたり分の蜜が溢れ出す。
その中に赤い血の筋―


 (ファリアの…処女の証…だ。)


感動を覚える中で、シーツを見ると点々と残る破瓜の血の痕。


 (あんなに辛そうだったのに… 痛かっただろうに…
  僕に…僕の為に耐えてた…
  女性の初めては大変だって聞いてたけど… 
  ファリアはちゃんと避妊のことも考えた上で、
  僕に捧げてくれたんだ…
 
  君って人は…)


めったに見せない涙が零れた。

言葉に出来ないほど愛しくて愛しくてたまらない。

そっと額に張り付いた黒髪を指先で外す。
彼女の右側に寝そべり、抱き寄せる。

 (もう君しか愛さない。 君しか抱かない。
  僕にとって最高の女だよ…)


その名を囁き、黒髪にくちづける。

まだ自分の男性の力は失ってなかったが…
穏やかな想いに包まれていた。




彼女のぬくもりと深い愛情を知ってしまった彼はやるせなさを覚える。

 (やっぱり…離れたくない、離したくないな…
  けど…けど… 仕方ないんだな…)


彼の指先は黒髪を巻きつけ、瞳は腕の中にいる顔を覗き込む。

こんなに愛しさを恋しさを感じたことはなかった―



 (僕がガニメデ星に行くことになって…一番苦しんだのは…ファリア
  でも、こんなに愛して、尽くしてくれている。
   
   君が想ってくれていた間、僕はあんな3年間だったのに…)



自分の腕の中にすっぽり入るほど小柄な彼女。


「君だけを、愛するよ。
きっと幸せにする。
僕がガニメデ星に行っても悲しまないでくれ…
一日でも早く 平和な星にして…帰るから…」



いつしか寝息を立て始めたファリアの額にそっとキスして…
誓いの言葉を呟く。


やわらかなぬくもりと愛しさを抱きしめて彼は瞳を閉じた―








Fin



________________________________________
(2005/11/12+18)
(2010/03/12)
(2017/03/30)

*あとがき*

なんとか、描けたけど…これ…(汗)

UPするのためらっちゃうわ〜。

あまりにふたりが切なすぎて…

旅立つ前の彼に捧げちゃったファリア、可愛すぎ♪



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